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薪能

 先日、東北芸術工科大学の水上能楽堂「伝統館」で催された薪能を観に行ってきました。

 私が初めて能楽を観たのは高校生の時でした。当時の古典の先生が、喜多流の友枝昭世さんとご学友だったそうで、学生時代に伺ったお話を、授業で話してくださいました。更に当時、夭折した花郁悠紀子さんという漫画家さんの作品を好きだったのですが、この方が能楽を題材にした作品を複数お描きになっていました。そんな影響で、古典の成績はさっぱりでしたけど、能楽への興味は湧いて、県民会館で年に一度開催されていた鑑賞会へも、結婚するまで毎年行っておりました。

 その割に、今の県内で有名な庄内のには、一度も行ったことがないんです。(^^ゞ そしてこの大学での薪能にも、行きたいと思いつつ、いつも気が付くと終わっている状態で、今回が初めてなのでした。今年は大学のFacebookを注視していたら、申し込みのお知らせが出たのに気づくことができました。

山形新聞さんが動画を上げてくれていた


 本当に久々で、なにやら懐かしい感さえありましたが、狂言も能も実に見事な素晴らしいものでした。発声の微妙な揺らぎとか、最小限までそぎ落とされた動きとか、これを自分が好きなことを再認識いたしました。観客も、狂言の可笑しい場面ではちゃんと笑いが起きるし、とにかく満席で、背後には学生たちが立ち見している。なんて素晴らしい贅沢な場に自分は今いるのかと、なにやら嬉しくなっておりました。

 狂言が終わり篝火が灯り、能楽が始まるころには晴天の色が徐々に濃さを増し、周りが薄闇におおわれてきます。丁度能楽堂の上には十日目の月。

 笛、小鼓、大鼓、太鼓の囃子と、人の声の重なりの地謡とが、圧倒的な波動となって辺り一円へと渡っていくようです。

 ふと気づくと、ゆらゆら揺れる水面に、すっかり暮れた夜空を背景に反転した能楽堂が映り、ちょうど私の前方に正対していた「地獄ノ鬼」の姿も反転してその中にある。この揺らぐ水面は別世界が見えているような、不思議な感覚を観る者に与えてくれます。これが水上能楽堂の真骨頂でしょう。一般的な会場では決して味わうことのできない現世からの遊離感です。

 これ、くせになるわ。

 ただし、屋外で雨天決行の行事です。今年のお天気はよかったけれど、雨だとどうなっちゃうんだろう…?(^^;)

 でも、来年もぜひ観たい、と思うのでした。

 帰りの写真。学舎がライトアップされた。
20160516.jpg
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