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髙山辰雄《聖家族》と日本画五山展

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 山形美術館で8月23日まで開催されている「髙山辰雄《聖家族》と日本画五山展」に行ってきました。

 髙山辰雄の連作《聖家族》(井上靖 命名)を観るのは初めてだったのですが、エッチングの方は生き物としての人の原始性が感じられ、日本画の方は普遍的な人の喜怒哀楽を感じました。
 特に日本画の方は、ずーっと見入ってしまいます。柔らかな空気、幸せな空気、不安な空気、決意の空気?などと、空気感そのものが描かれているように感じました。いや~、すごい作品が寄託されましたわ。今後は常設展示で少しずつお目にかかれるのかしら? この作品を観るのは絵葉書なんかじゃ駄目です。大きいサイズじゃないと。はっきり言って実物じゃないと駄目です。

 この方の《聖家族》はすごく気に入ったんですけど、風景や静物は私は駄目でしたねー。(^^ゞ
 そのかわりほかの画家さん方の作品に満足です。特に東山魁夷、杉山寧を拝めるのはとても楽しみでしたし、実際に観たら頭の中が花畑になっちゃうほど極楽極楽でした。(*^-^*)

 やはり東山魁夷、好きだわ。どうしようもないくらい好きだわ。以前、宮城県美術館で東山魁夷展があった時に知人と話していましたら、その方は懇意の画商さんから、あの人は生活の為、金の為に注文を受けて描いていたんだとかの、日本画がありがたくないという話を聞かされたので、東山魁夷というとどうもそういう目で見てしまうから、全然好いと思えない、という話を聞かされたのですわ。

 はっきり言って、どぉーーでもいいことなんですけど。

 つまりこの方は、そういう基準で絵をご覧になる方なのだなと思いましたし、どういう基準で見ようとその人の自由ですから、そうですか~(^-^)と答えておきましたけど、私の基準は、自分が好きかそうでないか、それだけです。だから、何を聞かされようと、好きなものは好きです。
 大体、霞食べて生きてるわけじゃなし、絵を売って生活してどこが悪い。それで作品が荒れたり才能が枯渇したりしたら、これほど多くの人に好かれる作品がたくさん世に残っていないでしょう。


 山形美術館は、たまに、それまで知らなかった展示室に気が付くのはなぜでしょう?

 別館入り口も、何度か行ったのちに気付きましたし、今回は新たに「彫刻の小部屋」という展示室に気付きました。別館は私が悪かったけど、小部屋は表示が本当にわかりにくいですよ。で、どちらにも好きな彫刻があるものですから、もう! 次回から行ったら絶対に毎回寄ってきますよ。
 どちらの展示室も、観覧者が少ないですよ。ご存知ない方が多いのではないかしら? もったいない。

 別館2Fには、大好きな「ゆあみ」(新海竹太郎の代表作)のブロンズ像があるのです。
 この作品の石膏原型は、東京国立近代美術館にあり重要文化財です。ブロンズは過去に2体のみ作られて、内1体は原型と一緒に近代美術館にあると聞いていたんですけど、いつからここにあったんでしょう? そしてもう1体は、どこにあると思います? 山形市役所の1Fロビーに立っているんですよ! 私が山形市役所に初めて行った時に、いちばん驚いたのがこれでした。今回は美術館の後に市役所にも行く用があったので、美術館でため息出しながらじっくり観た後、市役所でも通りすがりにちらりと見たのでした。
(2017.1.30追記) 2016年1月の山新の記事に答えがありました。ブロンズ像はまず2体作られ、それから数年後にまた2体作られたのだそうです。となると、合計4体の内1体は近代美術館、1体は山形美術館、1体は山形市役所ということになりますが、残る1体はどこにあるのでしょう?

 そして彫刻の小部屋には、佐藤忠良作品と笹戸千津子作品とが並んで展示されているのです。
 福音館書店版「おおきなかぶ」の絵で知られる佐藤忠良は彫刻家です。その作品は宮城県美術館の佐藤忠良記念館に多数展示されています。山形美術館の階段上り口に展示されている、美術館開設当時の山形新聞社社長の像もこの方の作品だし、山新本社ビル1Fにも作品が展示されています。
 笹戸千津子は佐藤忠良の弟子であり、佐藤のモデルを長年務めた「チコ」さんです。佐藤の作ったチコさんモデルの作品が、どれも素晴らしくかっこいいのですよ。私が最初に見たのは、釧路の幣舞橋の「夏」だったかもしれません。

 山形美術館、謎だわ~。ホームページでフロアマップを見てみたら、3Fにも展示室が…。行ったことなかったと思うけど、めったに使われていないのかしら? 階段に「関係者以外なんたら…」とかって立札があるのかしら? 次回行ったら確認してみましょ。

「山形美術館」
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