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「Endless Forms Most Beautiful」

 Nightwishの新譜「Endless Forms Most Beautiful」の日本盤が発売されました。ヽ(^o^)丿

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 ブックレットの表紙にカール・セーガンの言葉。スリーブケースは横方向にこの2倍広がります。

 以下、いつものように、単なる一個人の感想です。私は評論家じゃありませんし、感想は十人十色ですから。
 生命がテーマだというこのアルバム、曲によっては唐突な個所があったり、いつか聴いたな~というところがあったりしますが、全体としての感想は、美しいアルバムだという事です。
 まず1曲目の「Shudder Before The Beautiful」は既に公開されていてお馴染みですが、壮大で壮快でかっこいい生命の賛歌です。Floorの声が気持ちよく、間奏のキーボードとギターの掛け合いもよく、クワイヤも素敵で、素晴らしい幕開けです。
 次「Weak Fantasy」は、ドコドコドコドコ…。失礼しました。Floorの歌はパワーと色気です。歌詞は怖いです。と思ったらやはり、曲も歌詞もTuomasとMarcoの共作です。で、Marcoのソロパートがあります。
「Élan」も、シングルで既にお馴染み。Troy加入で3ボーカルになったことを実感します。歌詞は、循環の為の死? とても前向きな死のイメージです。生物の授業で習った、進化の為の死という概念を思い出しました。
「Yours Is An Empty Hope」Floorのグロウル。アルバム中1番のへヴィ曲であるそうで、そうなるともれなくMarcoのソロパートあり。ちょっとオカルトっぽくもある。歌詞もダーク→やはりMarcoがかんでいる。なんてわかりやすいんだろう。
「Our Decades In the Sun」は、叙情的な美しさ。Floorのやわらかで美しい声に落とされます。父母を想う歌詞は涙を誘います。実際に涙出たわ。ラストのMarcoの声がすごく印象的で余韻が残ります。
「My Walden」初っ端Troyのウェールズ語?にびっくり。民族音楽的で、唐突な展開があるけど嫌いじゃないわ。頭の中が緑に染まり、裸足でステップを踏みたくなる。実行には移さないけど。
「Endless Forms Most Beautiful」この曲ならFloorの声にもう少しパワーがあってもいいのでは?と感じてしまいました。歌詞は楽しい。
「Edema Ruh」最初はこれをシングルにと考えていたそうだけど、「Élan」で正解だったと思う。男声2人パートは新鮮だわ。
「Alpenglow」これももう少しパワー出してもよかったのでは? 繰り返し聴くうちに馴染むけど。
「The Eyes Of Sharbat Gula」はインストですが、声は入っています。3人及び子ども達。歌詞はないです。徐々に盛り上がっていきます。Troyのブズーキはここで使われているのだろうか? この“Sharbat Gula”というのは、ナショナル・ジオグラフィック誌の表紙で有名になった、緑色の目のアフガンの少女のことです。アフガン紛争(1978~89年期)時のペシャワル難民キャンプにて撮られた写真の1枚が表紙になり、その神秘的で、不安げながらも強い眼差しが人々の心をとらえ、その写真はアフガン難民の象徴となりました、彼女本人の知らない所で。私は色としての緑が好きだから、緑色の目も好みですが、欧米の白人さん達の緑の目に対する憧れは、私達の想像を遙かに超えているそうで、一見青目でも少しでも緑がかっている人は、緑も入っていると強く主張するそうです。だからこの少女の写真も、目の色が他の色だったらそんなに話題にならなかっただろう、という声もあります。カメラマンはその後、当時名前もわかっていなかったこの人を捜し続け、17年後に再会しました。Youtubeにあった映像では、撮影当時12歳だった彼女も、夫と子どもを持つ成人女性になっていましたから、目以外の顔をさらすことへの抵抗感がはっきりと窺え、迷惑そうでもありました。ブックレットのアートワークの少女は目を閉じています。アフガニスタンではソ連撤収後も戦闘が続き、絵本「せかいいち うつくしい ぼくの村」小林 豊 作(ポプラ社)の続編「せかいいち うつくしい村へ かえる」では、戦争の終了に伴い帰った何もなくなった故郷の村で、復興を目指す気持ちが描かれましたが、更にそれに続く現実の世界では、終わるかに見えた戦いがまだ続いており、直近ではISの脅威も迫っています。(理想に燃えた若きカルザイはかっこよかったなあ…)
 ラストを飾る24分の大作「The Greatest Show On Earth」は、5つのチャプターに分かれていて、結構複雑な曲です。最初は「The Eyes Of Sharbat Gula」の雰囲気を継ぐような、美しいピアノの音で始まります。Floorの美しい歌声が入って盛り上がり、地球創世の黎明期を感じさせます。ドーキンス氏の語りを挟んで躍動感あふれる曲に展開し、その後さまざまな生物の声が入って、進化の爆発的な多様化や道筋を表しているのかな? やがて曲調が変わると、Floor&Marcoのボーカルがどつき合う、最後に来て「待ってました」の展開。そしてやがてホモ・サピエンスの時代も終わるらしい。“We were here!”(これ「Alpenglow」にもあったな) ...そののちも、地球は続いてゆくのだよ、沢山の生命と共に。ちょっと、喜多郎を連想する展開。Tuomas、喜多郎も好きだよね。クジラの歌が聞こえる…。これ、曲の域を脱してないか? 劇になっているぞ。プログレ?
 劇となれば、歌い手は語り部でもあるらしい。Floorは変幻自在なボーカルで、時空を超えて様々な物語を語ってくれたようです。

 Floorのカタカナ表記は「フローア」だそうです。なるほど、インタビュー映像で聞いても、本人が言うと、フローラに近いフローアに聞こえます。フロールというのはフィン語読みなのだな。ルが巻き舌。余談ですけど、この頃このブログで外国語の固有名詞をアルファベット表記にしているのは、フィン語を習った影響が大です。Tuomasをツォーマスと書くことに抵抗感が出ました。チュリサスもトゥリサス。そこから、外国語の固有名詞全般、無理なカタカナ表記をするよりアルファベット表記にする方が楽だわ、となりました。例外もあるけど。(→カール・セーガン)
 FloorはNightwish史上初の、リハーサルから参加したリードボーカルだそうで、ブックレットの編曲者欄にもちゃんと名前が載っています。実はここ、私の注目点だったのでした。
 ブックレットといえばメンバー毎の担当が書かれていますけど、アコースティックギターがMarcoになっているんですね。Troyという話もどこかで読んだけど…? そしてEmppuの表記はギターだけ。MarcoもTroyも実は結構なマルチプレイヤーだそうですが、Emppuガムバレ!

 んで!「激ロック」さんにTuomasのインタビューが載っています。該当ページはこちら
 上記インタビューでも触れられていて、ここでも書きましたけど、今回珍しくTuomasが歌詞をMarcoと一緒に作っているのが2つあります。曲も4曲が共同制作です。これについてはMarcoもImperiumiというフィン語のサイトに載っているインタビューで答えていて、英訳したものが公式サイトのフォーラムに上がっていました。該当箇所はこちら。(他にもいろいろ聞いている中の一部なので、探しながら読んでね。)

 ブラジルでの9月のフェスに、Jukkaが参加するという情報も出ました。様子を見ながら出来る範囲で登場していってもらいたいですね。今のNightwishのマネージメント会社のFacebookに載りました。(この会社、要はKing Fooの幹部だった2人が新しく起こした会社だ)
(2015.7.22追記) José Norbertoさんというジャーナリストの方がTwitterで、Jukkaの出演はキャンセルされたと書いたそうです。確かであれば、残念であると同時に病状が心配されます。
(2015.7.24追記) このブラジルのフェス「Rock in Rio」では、"Nightwish with ~"という形が必要なようで、with JukkaとなっていたJukkaの代わりにTony Kakkoさんがご出演になるそうです。 だからJukkaが出ないというのも本決まりということなんですね…。
(2015.8.15追記) ファンからの質問にKaiが答えたところによると、最初のプランではJukkaが2曲演奏することになっていたのだそうです。

 限定DVDの内容は、メイキングは公開されているもの全てではなく、エピソード10までです。アルバムのメイキングとしては確かにここまででいいのでしょうけど、その後の公開されている分も、事前に許可を貰って全てを入れて欲しかったわ。無理だったという事なんでしょうけど。10本通して見た感想は、Floorがかわいいという事です。(そこ?) 日本語字幕はとてもありがたいです。だから余計に、全部入れて欲しかったと思うのよ。MVは「Élan」だけです。しかもラスト、最後まで音入っていないし。ユニバーサルさん、やるならやるで、中途半端にしないでよ#
 インストバージョンCDを聴くのはこれからです。(海外盤3枚組のオーケストラバージョンというのは、本当にオケパートだけで、「Imaginaerum」のを聴く限り、私にはちょっと間抜けな気がします。)

「Nightwish Facebook」
「Nightwish 公式サイト」

追記:最初にこの文章を書いてから、自分の中では随分時間が経っている(24h.?)んですけど、その間に何度も聴き返して、聴くほどに魅力が高まるというか、はい、今回も中毒状態に陥りました。(^▽^;) やっぱ、すげーよ。
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Comment

Nightwish最高!

はじめまして。
Nightwishの感想を探してたどり着きました。

レビューに非常に同意しております!
当初はFloorの力強い部分に期待をしていましたが、ときに色気と優しさを感じさせる今作の表現力には脱帽です。
末永く楽しめそうな作品に感謝しつつ今日も新譜を楽しんでいます。

緑の目からクレジット部分まで、着目される点が幅広いですね。
大変参考になりました!

Re: Nightwish最高!←激しく同意(^-^)

たろさん、はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。(^-^)

個人が感じたことを、無責任にただ書いているだけなので、同意していただけてよかったです。

私もずっと力強いFloorを期待していましたので、「Élan」を聞いた時には肩透かしを食らわされた気分でした。でもアルバムを聴くと本当に色々な歌い方をしていて、こんなに多彩なことができる人だったのかと見直しました。

「緑の目」は、欧米の方の感じ方について年末あたりに丁度知ったところでしたので、今回これが出てきたことにかなり驚いたのでした。
ソ連のアフガン侵攻をリアルタイムで知っている世代なので、歌詞に関心があったんですけど、ふたを開けてみればインストで歌詞がなく、でもアートワークにはしっかり彼女が描かれていて、さらに目が閉じられている。この件を今出してきたことの意味を考えずにいられなくなりました。アフガンに限らず各地で難民が生み出され続けている現状の象徴?とか。もっとも、Marco Hietalaさんは、(メッセージソングを否定するわけではなく)自分は歌詞にメッセージを込める気はない、大事なのは面白いストーリーを作ることだ、って言ってますけどね。(^^ゞ

ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。
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たま~に更新します。
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