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「風立ちぬ」観てきた

 すっご!
 すごいすごいすごい。

 物静かに語って、ガツンと重い。リアルなストーリーに合わせて絵もリアルで緻密。一瞬も気が抜ける隙がなく、淡々としているようでいて、気持ちがすごく揺さぶられる。エンディングでさえこちら側への帰還を許さず、揺さぶられ続けた。泣くなって方が無理。何が要因か?全部だ。ストーリーも画面も声や音楽の音も描き方も。なにこれ、凄すぎ。
 初っ端から、宮崎作品で大好きな飛行と空気の表現に圧倒される。
 少年二郎はかっこいい坊主だ。小柄で近視だから一見ひ弱そうだけど、模範的かっこいい坊主だ。おや、これは昔の藤岡の町なのか。ほお~。碓氷峠のめがね橋も嬉しいな。二郎のかっこよさは青年になってもそのままで清清しい。
 関東大震災をこんな風に表現したのを初めて見た。すごい説得力。で、しかも、宮崎作品らしさを感じる表現。
 いやもう脚本がすごいよ。絵もすごい。やっぱ全部すごい。
 「おわり」のバックの空の絵は、現時点でも未来においても、アニメ作品で最高の「空」だと思う。

 あまり期待せずに観に行ったわけよ。つれあいは、興味の対象が宮崎監督とかぶってて、「モデルグラフィックス」も読んでるし、「雑想ノート」他も発売されると買っていたから何年も前からうちにあって、今では息子が読んでるし、夢の多砲塔戦車「悪役1号」のプラモもあったりする。泥迷彩を塗ったのは私ね。夫にとっては「あんな模様塗れるか」だったけど私にとっては「あんなの楽でしょ」だったので。だから「風立ちぬ」は、随分前から夫が、完結してないんだけど載らなくなって久しい、と言っていた。宮崎監督が仕事の合間を縫ってご趣味でお描きの漫画だったから、超不定期連載だったのだ。今回こちらも完結なさったそうだから、漫画本が発売されればまた買ってくるだろう。でも、うちの父子は、この映画を観に行く気は全くなかったのだ。まあそういう人達なのよ。で、私はといえば、零戦とか興味ないし、今作は行かなくていいかな~?って気分だったわけ。

 で、高校1年生の時からの友人に聞いてみた。当然行く、と返ってきた。そりゃそうだいね。聞くだけ野暮だ。最後を見届けるような気持ちも無きにしも非ず、ときた。彼女は、高1で出会った時すでに宮崎ファンだった。昔「ラピュタ」と「トトロ」との間に、高崎で宮崎監督の講演会があったんだけど、彼女に強硬に誘われて聴きに行った。後から思えば、誘ってもらってよかったな。監督はまだお髭もなく髪も黒々、気さくなおじさんだった。貴重なお話を聴かせてくださった。そうだね、うん、やっぱ観とかんといかんよね。てな感じで行く気になった。

 で、めちゃくちゃよかったわけだ。「ポニョ」は幼児向けだったけど、これは中高生以上向けだよね、今日の客層もそんな感じだったけど。

 以前、米アカデミー賞を受賞した時にさ、監督は次作の制作中だから授賞式に出ず、日本でコメントを出したんだけど、それに対して某ワイドショーの出演者が、それを現地で言ってほしかったって言ったのを聞いて、的外れだなあ、って思った。その出演者はしゃべって何ぼの仕事だけど、宮崎監督はクリエイターでしょ、クリエイターは何を作るかが問題でしょ。その時制作中だったのは「ハウル」で、「ハウル」を観た時、これがクリエイターの仕事だよ、って思った。今回も、これがクリエイターの仕事だ、って思った。最初から最後まで全てが、とにかく凄い。
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