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「ナイト・オブ・ファンタジー」(「IMAGINAERUM by Nightwish」日本版)



imaginaerum_jpn.jpg

(2015.10.19 説明追加しました)

 ストーリー映画です。バンドのドキュメンタリーとかMV集ではありません。

 初っ端からネタバレします。
 最初の公開は2012年だったんだから、もういいでしょ?
 インターナショナル・バージョンの感想はこちら

 母を亡くした後の父の記憶に縛られ、娘との絆を失ってしまっていた老音楽家。病により記憶のほとんどをなくした彼は、自分のいちばんの望みがなんだったのかさえ思い出せないまま、昏睡状態で自身の夢の中をさまよう。残された時間はあとわずか。
 一方、母と自分よりも音楽を愛した父を憎んでいる娘。残された時間を、父の幼馴染で音楽仲間の女性と過ごすうちに、父の真意に気付いていく。やがて、夢と現実とがゆるやかにシンクロし始める…。
 てな内容です。人生でいちばん大切なことは何か?というテーマで、想像力の素晴らしさも込めていたんだった。
 Youtubeで見た映像で、上映会の幕前討論にて、ストーリーは自身の経験に基づいているのか?とファンから聞かれたTuomasが、自分の両親は素晴らしい人達で健在だ、と答えて笑いを取っていましたな。

 企画を立ち上げた当初は、アルバム「Imaginaerum」の全曲のミュージックビデオを作る、ということだったのですが、Tuomasと監督とがつめていくうちに、ストーリー映画を1本作るということになり、そのストーリーも、アルバムの歌の歌詞とは直接関係ないものになった、とTuomasがどこかのインタビューで明かしていました。ただし、ストーリーは違うけど、テーマは同じだとも言っていました。
 また、ストーリー映画なので、アルバムの曲をそのまま使うのでは勝手が悪くなり、劇伴が新たに制作されたとも言っていました。そのサウンドトラックアルバムが、ペトリ・アランコさんという方の編曲による「Imaginaerum by Nightwish The Score」というわけです。

 まさかこれを、日本語字幕で観られるとは思いもよりませんでしたわ。それどころか、吹き替え付きですよ。いやもう、製作会社さんにはほんとに感謝です。

 改めて観ても、妙な世界観だったり色調が常にダークだったり(でも夢の中ってあんな感じよね)、ヘンな映画なんだけど、好きなのよねえ。(^-^)
 やはり役者さん達がうまいのだな。とても自然な演技で、リアリティが出ているのだな。どんなヘンな世界観でも、要はリアリティですよ。そして、部屋の壁が別の場面の床になるシーンとか、ああいう構図は大好きだわ。
 でも、駄目な方にはまったく駄目みたいです。わけわかんない、と言う方も。確かに、3回観てようやく細部まで把握しました。ハマる人はとことんハマります。私は観る度に涙腺を刺激されまくっています。大好きです。

 インターナショナル・バージョンにある特典映像は付いていません。本編のみです。


 最後に、日本版の製作会社さんに文句です。先程「感謝」と書きましたが、同時に文句もあります。

 このタイトルとカバーデザインはないでしょう? (-"-)
 向かって左の女性は、あんな衣装は着ませんよ。
 中央のおじさんと少年の衣装もなしだし、大体こんな剣なんて登場しませんよ。どこから持ってきたんだ。少年の本もどこから?
 そして少年の手の上でひときわ目立っている球体! なんでこんなプラズマボールみたいなんだ。これは、球体の中に赤い服の舞い手の人形が入っている、重要なパーツですよ。やめてよ、もう!
 あと、炎なんか出ません。どちらかというと、ずっと凍てついて寒そうです。
 子ども向けを狙ったんですか? でもこの作品、子ども向けじゃありませんよ。完全に外しています。

 文句はありますけど、日本版が出たのはやはり嬉しいです。(^-^)

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